あなたは"すぐ隣にある成功の種"を見逃していませんか？

From:藤岡将貴

先日、メンバーとミーティングしたときのこと。「どうやったらDMの反応率を上げられるか？」というテーマで話し合っていました。

その場で、ひとつ、すごくいいアイデアが出たんです。これはメールを使ったやり方でめちゃ効果が出ている方法。媒体に関係のない方法なので、おそらくDMでも同じような効果を出すことができるでしょう。「やった！」となりました。

なったわけですが、、、

実は、素直に喜べない理由があったんです。それは、、、

この方法はもう４ヶ月前にはウェブで効果が実感されていたことだったんです。もちろん、僕もメンバーもその効果は知っていました。でも、それを、「コレ、DMでもやってる？」「DMでも取り入れられない？」「横展開しよう！」という指摘も提案も一切なかったんです。

「どうやったらDMの反応率を上げられるか？」こんな話をしたのはその時が初めてではありません。これまでに何度も話をしていました。その都度、いくつかアイデアは出てきたけれど、どれも効果は期待できるけど、それほど大きなインパクトは期待できなさそうなもの。まだ仮説段階で検証してみないと効果あるかわからないもの。という感じ。すでに効果実証済みのものが、すぐ隣にあったのに…しかも、自分たちもその効果を実感していたのに…

「他業種の成功事例を取り入れよう」

よく、こんなことが言われます。売れるアイデアは他業種から。こっちの業界では当たり前のことも、あっちの業界では革新的だったりすることがあります。今では、マクドナルドなど、ファストフードのお店ではあって当たり前の「ドライブスルー」は、実は、1960年頃に銀行で誕生したシステムだと言われています。

でも、他業種じゃなくても、僕らのように自社の中にも成功のヒントはあったりします。きっと、あなたの会社でも、こっちの商品の販売でうまくいった方法、こっちの事業部でうまくいった方法を横展開すればうまくいくんじゃないか？ということも、あったりすると思うんです。

で、実はそれが成果を出す一番の近道だったりします。だって、他業種でうまくいったことを取り入れるには、少なからず応用を利かせる必要があると思いますが、自社の成功事例なら、その応用が小さくて済むことの方が多いでしょうから。

ですが、今日の僕の話のように、すごく身近にある成功事例を見逃してしまうこともあるんですね…。これを４ヶ月前に気づいてDMに取り入れていたら…結構な機会ロスだったかもしれません…＿|￣|◯。

なので、今日は、あなたが僕らのような残念なことにならずに済むように、うまくいった方法を横展開する３ステップをご紹介したいと思います。僕らも、これをきちんと意識するようになってから、そんなチョンボをせずに済むようになったので、少なからず効果的だと思います。簡単な３ステップです。

①やったことと結果を記録する

あなたはきっと毎日忙しいでしょう。そして、あなたの会社のスタッフもみんなそうだと思います。なので、テストしてみたり試してみたことがうまくいったかどうか、それを記録する、というのが、どうしてもおざなりになってしまいがちです。僕らもそうです。でも、記録しなければ、うまくいったことの横展開は、ほぼ不可能だと思った方がいいでしょう。

なぜなら、人の脳はどんどん忘れてしまうからです。３週間後、へたしたら３日後には忘れているかもしれません（実際、人の脳は「３のタイミングで忘れていく」なんて言われたりもしているそうです）。記録を残すのを続けるポイントは、、、重要な内容だけに絞ることです。あれもこれも残そうとすると、面倒になって、続けることができません。やった施策の内容、結果の数字、考察、を簡単にまとめる、くらいでいいでしょう。

②それをシェアする

ここに記録が残してあるから勝手に見てね。では、率先して成功事例を探そう、としなければ、なかなか横展開は難しいでしょう。なので、シェアする機会を定期的に設けるのがオススメです。毎週、先週のうまくいったことを報告したり。僕らは定期的に各事業部でベストプラクティスを報告する会を設けていたりします。

③どうやったらこっちで応用できるか考える

成功事例を聞いて終わり、ではいけません。それだと、「へー、すごいなー」で終わってしまいかねません。最悪なのは、ダン・ケネディもよく言っていますが「いや、うちの事業部は違うから…」「うちの商品ではそれは使えないよね…」です。これではこの時点で思考停止です。大事なのは「使えるかどうか？」ではなく「どうやったら使えるか？」です。前向きに使える方法を考えてみてください。

横展開するときにやってはいけないこと

ですが、横展開するときに１つ注意があります。これは、社内の成功事例の横展開に限らず、他業種や他社から取り入れるときにも同じことが言えます。それは、、、「背景情報を知ること」です。

どういうお客さんにやって成功した事例なのか？どんな競合がいるのか？どの媒体を使ってうまくいった方法なのか？など、、、その前提条件、環境によっては、単純に取り入れてもうまくいかない場合があります。一度、そのジャンルの商品を買ったことのあるハウスリストの人たちにうまくいった方法を、PPCで一度も買ったこともなければ、まったく知りもしない人たちに同じようにやっても、、、たぶんうまくいかないですよね？なので、背景情報を知って、それを踏まえたうえで、どうやったら使えるのか？を考えることが重要、ということですね。

ぜひ、あなたもこの３ステップをふまえて、成功事例を横展開することを意識してみてください。灯台下暗しで、成功のヒントはすぐ隣にあるかもしれませんので。。。

－藤岡将貴